メンテナンス


非常用発電機のメンテナンス バッテリー

オイル量の減少や劣化が原因で(※)ピストリングのこう着、ピストン、シリンダー、軸受け、その他運動部分の早期摩耗や、焼き付きを発生させる等の大きなトラブルの発生源になることがあります。

エンジンオイルはエンジン内の潤滑油として機能しており、フィルターはオイル内の異物除去を行っています。

最低でも1年に1回ほどのオイル交換が望ましいと言われています。

 

※ピストリング

気密維持、潤滑などの目的でレシプロエンジンや圧縮機、油圧機器などのピストン外周の溝に装着される円環状の部品

非常用発電機のメンテナンス ラジエター

ラジエターは非常用発電機のエンジンを冷却する役目を持っています。

非常用発電機のエンジンは長時間稼働するとエンジンオイルが高温になってき、

エンジンオイルの熱が適正値以上に上がってしまうとオーバーヒートによる不具合や故障の原因になります。

ラジエター液とは冷却水のことをいい、点検を放置しておくと冷却水に含まれる成分から経年劣化を起こし液漏れが発生します。

また、ラジエター液が漏れ出すと当然錆や腐食の原因になり、本来交換する必要のなり部品まで交換しなければならなくなります。

ラジエターが上手く機能せずに非常時に使用できないということにならないように定期的にメンテナンスが必要です。

冷却水の交換を推奨しております。

非常用発電機のメンテナンス バッテリー

非常用発電機もバッテリーを定期的に交換か修理する必要があります。

車と同じでバッテリーが上がるとエンジンが始動できなくなってしまいます。

バッテリーの寿命は製品ごとに異なり、目安として5~7年と考えられますが、

使用頻度や天候、保存場所により寿命は変わります。

 

バッテリー点検のポイント

①触媒栓有効期限確認

 期限を示すシールが貼ってあるのでその日付を目安にする

②電解液の状態確認

 目視により全セルの電解液面の位置で電解液の量を確認する

③電極版の確認

 目視により全セルを確認する(湾曲・剥離・亀裂の有無の確認)

④電圧の確認

 全セルの端子電圧を測定する

⑤容器の確認

 目視により電槽、蓋の亀裂、変形、膨張、損傷及び漏液の有無を確認する

 

◎バッテリーのメンテナンス方法

最も安心できるのは新品のバッテリーに交換することです。

密閉式ではない場合、バッテリー液や部品の交換、専用機械を使用した充電を行って復活させることも可能です。

ですが新品交換に比べて耐久性は劣るので、2~4年後に再度交換をする必要が出てきます。

非常用発電機のメンテナンス カーボン除去

無負荷(空ふかし)運転により湿ったカーボンが蓄積されていきます。

そのままにしておくと排気管からの出火やエンジンの損傷、破壊などの原因になりかねません。

カーボン除去

電気事業法による月次点検や消防法の6ヶ月点検または年次点検で行う無負荷(空ふかし)運転によりシリンダー内部に蓄積された未燃燃料を30%以上の負担を30分かけて排出し、非常時に正常稼働できる状態を維持しなければなりません。

非常用発電機のメンテナンス オーバーホール

オーバーホールとはエンジンやタービンを分解洗浄してリフレッシュさせることです。

 ただの洗浄するだけでなく、ガスケットなどを新品に交換してグリスアップをやり直すなどの手間を加えることで、

整備前の状態が経年劣化だけであれば新品に近い状態まで回復させることができます。

 

古くなった発電機もオーバーホールすることで相当のリフレッシュ効果は期待できます。

しかし、たいへん高額な費用がかかるので、メンテナンスにおけるオーバーホールは最終手段という位置づけです。


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